令和3年第2回定例会では、特別な配慮が必要とされる児童の早期発見と、女性の活躍を支援する施策が主要なテーマとして取り上げられた。
まず、金井悦子議員は、昭島市における5歳児健診の導入が、発達障害の早期発見につながる可能性を示した。議員は、現在は3歳児健診と就学時健診のみを行っているが、3歳児健診では特性のある子どもが見逃されがちであり、特に集団生活に入った際に新たな問題が浮上することが多いと強調した。議員は、発達特性のあるお子さんに対する支援が必要であるとし、5歳児健診の導入がその解決に寄与する可能性を訴えた。
次に、育ちの目安の気づきと啓発について質疑があった。保護者への情報提供が不足している現状を受け、金井議員は、広報やホームページを通じて発達特性への理解を深める取り組みの必要性を訴えた。これに対し、市は他の自治体の取組を参考にし、啓発を進めていく考えを示した。
さらに、幼保小連携を通じた発達特性のあるお子さんの支援が、今後の重要な課題であるとの発言があった。特に、幼稚園、保育所、小学校からの連携を強化する必要があり、多様な意見が集約できるような体制を取り組んでいくとし、今後の検討を約束した。
女性の活躍についても感心が寄せられた。金井議員は、がん検診やアピアランスケアの助成制度についても言及し、特に社会復帰を支援するための環境整備が重要であると主張した。また、女性特有の健康への関心が高まる中で、その支援体制の構築が急務であると訴えた。市は、これらの意見を踏まえて適切な支援を行う方向性を示している。
これらの議論を通じて、昭島市における特別な配慮が必要とされるお子さんや女性への支援が一層具体化されることが期待されている。市は今後の施策に対する理解と協力を要請しており、これらの取組が市民の生活の質の向上につながることが期待されている。