令和2年12月9日に開催された昭島市の厚生文教委員協議会では、複数の重要な議題が議論された。
協議会は午前9時30分に開幕し、特に市の各計画に対するパブリックコメントの実施や、PCR検査の拡充が主な焦点となった。
最初に、各計画(素案)に対するパブリックコメントの実施について報告がなされた。
福祉総務課長は、「障害者プラン、高齢者保健福祉計画・第8期介護保険事業計画、男女共同参画プラン、学校給食運営基本計画といった素案について市民の意見を広く募集し、今後の計画に活かす」と述べた。意見を募集する期間は12月14日から令和3年1月18日までとされ、資料の入手方法や意見提出の方法も説明された。
次に、PCR検査の拡充が取り上げられた。健康課長は「新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、特に重症化リスクの高い施設の利用者や従業員への検査を助成する制度を開始する」と強調した。対象となる検査は市内の医療機関で受けることができ、助成制度の具体的内容も説明された。
また、医療機関での検査は、自発的に希望する場合でも自己負担が発生することが委員の間での懸念として議論された。荒井啓行委員は、「検査は確かに重要だが、利用者がアクセスできるかどうかも大事であり、情報提供が必要だ」と指摘した。
さらに、後期高齢者医療特別会計や介護保険特別会計の運営状況についても報告された。
保険年金課長は、「令和2年度の9月末時点で、国民健康保険の加入世帯は減少傾向にあり、後期高齢者医療においては若干の増加が見られる」と述べた。
屋外運動施設の公共施設予約システムについての報告では、利用者の利便性向上を目的として新たな予約システムが導入されることが発表された。総合スポーツセンターの窓口を通じて予約を行うことができるようになり、多くの市民の利用が期待される。
最後に、議事が閉じられ、協議会は午前11時40分に散会した。本日の協議会での発言や質疑応答を通じて、地域の福祉、医療の向上に向けた具体的なステップが検討されていることが伺えた。