令和2年6月の昭島市議会定例会が開催され、重要な議題が議論された。
うち最も注目されたのは、農業委員会委員の任命に関する議案である。臼井伸介市長は、任期が満了する現委員に替わる新たな委員の任命を提案した。議案第43号から第55号まで、計13件が一括して承認され、議会メンバーは議案の適任者として新しい農業委員を選出することになった。
また、新型コロナウイルス感染症対策基金条例が設けられた。永澤貞雄企画部長が提案理由を説明し、「市民生活及び地域経済への支援が求められる状況に対応するため基金を設置する必要がある。」と強調した。議会の質疑でも、予算措置や状況に応じた対策の必要性が議員から指摘された。
さらに、令和2年度一般会計補正予算についても審議された。永澤部長は「新型コロナウイルス感染症に伴う手当の支給や支援金の増額を計上している。」と述べ、早期の支援を実施することが国の政策に連携したものであると説明した。この補正予算により、約4億7000万円の追加が見込まれている。
商店支援の議題も取り上げられ、昭島市内の商業振興を図るための施策が検討された。陳情に基づく支援策により、事業者への家賃補助など具体的な支援が求められた。市の経済回復に向けた取り組みが急務であるとの意見が多数寄せられ、支援の必要性が認識される場面となった。
一方、教育支援員待遇に関する陳情については、不採択となった。支援員の有償ボランティアとしての位置づけを明確にする点で、職務の条件が整備されているとの指摘があった。