令和2年第1回昭島市議会定例会では、一般質問を通して市の重要な課題や施策が議論された。
特に大きな焦点となったのは、子育て環境と新型コロナウイルスに対する市の取り組みであった。特に、ゆざまさ子議員は、新型コロナウイルスの影響下での病児・病後児保育の必要性を強調し、その継続について市としての具体的な支援策を求めた。市の担当部長である板野子ども家庭部長は、現在年間460名程度が病児保育を利用しているとし、この事業は保護者の就労支援に欠かせないと述べた。また、病児保育継続の見通しについても市として努力している旨が報告された。
さらに、議員は幼児・児童虐待防止への取組についても言及し、DV被害者の支援において新たな施策が求められる中、市の取り組みが不足しているのではないかとの懸念が表明された。市は、母子生活支援施設との連携を強調しつつ、一時的な支援が必要であることを認識しているとした。
一方、高齢者支援の観点から、飼い犬や飼い猫と住む特養ホームの必要性にも質問があがった。渡辺純也議員は、動物との触れ合いが高齢者の精神的健康に良い影響を与えると述べ、昭島市内でも同様の施設の可能性を追求するよう求めた。市の見解では、ペット飼育が可能な施設の設置は多くの課題が存在するため、法人との連携や情報提供を進める方針が示された。
また、地域コミュニティの活性化に関する議論も盛んだった。吉野智之議員は自治会加入率の低下に触れ、転入者への自治会加入促進策を求めた。市側は現状の努力を認めつつ、特定のターゲットに合わせた支援方法の模索を続ける意向を表明した。
加えて、東京2020オリンピック・パラリンピックの開催に向けたスポーツ推進施策も議論された。市は競技を通じた地域活性化を図り、市民のスポーツへの参加機会を増やすことを目指すとしており、パブリックビューイングの実施やスポーツ団体との協力を進める考えを示した。