令和元年12月9日、昭島市の総務委員協議会が開催された。会議では、多言語観光情報サイトの開設と屋外公衆喫煙所の設置状況について報告が行われた。これらの取り組みは、東京2020オリンピック・パラリンピックに向けての準備を進め、国際的な観光地としての認識を高めようとするものである。
まず多言語観光情報サイトについて、企画政策課長は、約192の自治体で導入が進んでおり、来年のオリンピックに合わせた多言語情報提供が重要だと述べた。このサイト「Guidoor」は、一般財団法人モバイルスマートタウン推進財団が運営し、観光情報や市のイベント、避難所などを含む多言語対応が予定されている。協定は年内に締結され、開設は令和2年4月以降を目指すという。
この取り組みについて、吉野委員は対応言語が固定されるかを懸念した。企画政策課長は、運営者が今後の状況を見て、必要に応じて対応言語を検討したいと応じた。また、データ更新の頻度についても、市から提供された情報の多言語化に時間がかかる可能性を示唆している。
次に、市役所本庁舎等における屋外公衆喫煙所について、契約管財課長は、東京都の受動喫煙防止対策に基づくもので、設置した4施設の合計事業費は1769万3500円であると報告した。利用ルールについては、今後の運用状況に基づき検討を進めていく方針であるという。
佐藤委員長は、市民の意見を代表し、昨今の衛生問題や喫煙に対する意識の高まりを踏まえつつ、しっかりとした運用を求める意見を述べた。市議会では、受動喫煙防止策とともに、市民の健康も優先する姿勢が強調されている。今後、屋外公衆喫煙所の利用状況や市の受動喫煙対策についても注目されるだろう。