令和5年2月14日、昭島市の厚生文教委員協議会が開催された。
この会議では、令和4年度の昭島市立学校の児童・生徒及び保護者に対するアンケート調査の結果について報告された。調査は市内小学校第4学年から中学校第3学年までを対象に実施されたもので、各質問に対する肯定的な回答割合が高い結果となった。
例えば、授業に対する取り組みに関する質問では、児童が91%、生徒が90%、保護者では小学校84%、中学校67%が肯定的な回答を示した。これについて、統括指導主事は「今後も学習の狙いを明確に示し、教員による言葉がけを強化して学習意欲を高めていく」と述べた。
さらに、タブレットの活用に関する質問では、児童が92%、生徒が81%、保護者は小学校で70%、中学校で50%が肯定的な意見を示した。これに対し、今後も児童・生徒の理解状況に応じた学びを推進し、タブレットの有用性を実感させようとする方針が示された。
また、心の豊かさに関する質問では、児童の97%、生徒の96%が自分や友達を大切にしていると回答した。教育長の山下秀男氏はこの結果について、「心情を育む指導が功を奏している」と強調した。
議会では、委員たちがアンケートの形式や回答率について質疑を行った。ゆざ議員は「不登校児童に対してのアンケートも重要。個人情報に関する不安を解消した上で調査を行う必要がある」と発言。指導課長は「無記名で個人が特定されない形で実施している」と答えた。
続いて、令和5年第1回定例会に提案予定の議案等についても報告された。予算案件が6件、条例案件が7件となっており、具体的な内容は資料に記載されているという。
市民や教育関係者からは、タブレット端末の貸出政策や、アンケート結果の活用法などについて更なる工夫が求められている。昨年に引き続き、これらの施策が実施されることが期待されている。
会議は午前10時26分に終了し、委員たちは今後の対応に向けた意見を持ち帰った。