令和2年8月18日の厚生文教委員協議会では、主に新型コロナウイルス対策に焦点を当てた多くの重要な報告が行われた。
特に注目を集めたのは、昭島市におけるPCR検査センターの設置に関する報告である。市の健康課長は、医師会との協定を基に、6月から協議を重ねてきた結果を報告した。7月以降、感染者数が増加傾向にあることから、センターの設置に向けた準備を進めている。「9月中に検査が実施できるよう進めている」と健康課長は述べた。対象者はかかりつけ医が必要と判断した軽症の市民を想定しており、必要な検査は保険適用となる。自己負担が発生する場合があることも明らかにした。
次に、PCR検査移送サービスについても報告があった。このサービスは、PCR検査が必要とされるが、移動手段がない市民を支援するもので、専用の陰圧式車両を使用し、無償での移送が行われる。健康課長は「移送サービスは8月中に開始できる」と述べ、市民の安心を支える施策であることを強調した。
さらには、昭島市男女共同参画プランの策定に関する意見集約も行われる。市の女性活躍支援担当課長は、新型コロナウイルスの影響により市民説明会を実施しない代わりに、意見を郵送やファクシミリ、電子メールで募集する方針を明らかにした。この施策により、市民が意見を出しやすくなることを期待している。募集期間は9月15日から10月5日までと定められ、市の広報やホームページでも周知される予定である。
このほか、令和3年度に使用される学校教科用図書の採択結果、学校における新型コロナウイルス感染症への対応、やまのかみ会館の空調設備改修工事に関する休館情報、そして今後の議案についても報告が行われた。これらの施策は、今後の昭島市の発展に寄与することが期待されている。
これらの報告を受けて、委員たちは各施策について意見を交わし、市民の健康や安全、教育環境の整備に向けた姿勢を確認した。