令和5年9月の昭島市議会定例会が開催され、市の重点的な施策に関する議論が交わされました。特に、市のごみ処理施策や子ども関連の施策についての質問が目立ちました。まず、市民からの強い関心を集めたのはごみ処理施策です。
青山秀雄議員（22番）は、昭島市のごみ処理に関する歴史と現状、そして今後の方針について質問しました。彼は、「市のごみ処理施策は市民の協力が不可欠だ。地球環境の改善も視野に入れた施策を進めるべきだ」と訴えました。この施策の中で、特に焼却炉の耐用年数とその計画的な運用が焦点となりました。
臼井伸介市長は、「私たちの未来を見据え、循環型社会の実現に向けた施策を進める必要がある」と強調し、努力の必要性を強調しました。また、環境部長・池谷啓史氏は、「現在の焼却炉は適切な運用がされており、安定稼働の見込みがある」と述べ、状況に安心感を与えました。
その後、スポーツ施策についても多くの発言がありました。青山議員の質問に対し、市はスポーツ環境の整備と充実に向けた取り組みを強化していると答えました。「駅から徒歩圏内の陸上競技場を活用し、地域のスポーツ振興を図りたい」との意向が示され、駅近の利便性の向上が期待されています。
さらに、在日米軍横田基地問題も重要な議題として浮上しました。移設問題や軍民共用化計画についての意見には、地域住民の懸念も反映されていました。多くの市議が「地域に迷惑がかからない形での運用が求められる」と強調しました。
給食費無償化については、奥村博議員（16番）がその実現に向けた具体的な進捗を問いました。臼井市長は「東京都との調整が進んでいるが、さらなる国からの支援が必要不可欠だ」と述べ、今後の方向性についても期待を寄せました。
最後に、外国人支援策についても多くが語られ、社会福祉協議会との連携強化が求められました。市としても、国際的な交流を通じて外国人住民への支援体制の強化を目指していると、市長・臼井氏は締めくくりました。市は継続した努力を重ねつつ、市民満足度を高めるために取り組んでいく方針です。