令和4年6月1日、昭島市において厚生文教委員協議会が開催された。
会議では、東京都ドクターヘリ運航事業、新型コロナワクチン接種の進捗状況、認知症高齢者等見守りSOSネットワーク事業などの重要な報告が行われた。
まず、健康課長が東京都ドクターヘリ運航事業について報告した。令和4年3月31日より多摩地域での運行が開始され、救命医療機器を装備したヘリが救急現場へ向かう体制を整備していると述べた。今後、いくつかのランデブーポイントを確保して、地域の救急搬送体制を強化していく意向を示し、ここの確保については東京都とも協議していると強調した。
次に、新型コロナワクチン接種の状況について、感染症対策担当課長は具体的な接種率を報告した。3回目の接種率は65歳以上で86.9%、12歳以上64歳以下で57.3%、全体で66.0%に達していると説明した。しかし、 ワクチンの接種率が落ち込んでいる原因について、接種のリスクを懸念する声があることを挙げ、市民への啓発が必要との意見が出た。
また、認知症高齢者等の見守りSOSネットワーク事業では、介護福祉課長が事業内容を詳しく説明した。認知症高齢者の情報を登録することで、行方不明となった際に迅速に身元確認ができる体制を構築すると述べた。
最後に、今後の対応策として、新型コロナワクチンの接種率を向上させるためのアプローチや、ドクターヘリのランデブーポイント設置を進める必要性について、さらなる議論が進められた。市民からの意見を反映した体制作りが求められている。