令和2年9月16日に開催された第3回昭島市議会定例会では、重要な議題が上程され、特に新型コロナウイルスの影響を受けた地方財政の状況についての議論がなされました。
議会運営委員会からの報告によると、日程第1の「新型コロナウイルス感染症の影響に伴う地方財政の急激な悪化に対し地方税財源の確保を求める意見書」が提出されました。木﨑親一副議長は、地域経済への深刻な影響を指摘し、「地方財政はこれまでにない厳しい状況に陥っている」と強調しました。特に、地方税・地方交付税など一般財源の減少が避けられないとし、国への要望事項を明示しました。
さらに、令和元年度の一般会計歳入歳出決算の認定が行われ、臼井伸介市長は決算報告に対し詳細な説明を行いました。歳入は対前年度比で4.1%増加し、歳出は5.4%増であり、市税収入は景気回復の影響を受けていることも伝えました。この決算に密接する財源の安定的な運用が、今後のまちづくりに影響を与えると市長は述べました。
委員会での質疑応答において、介護保険特別会計の歳入歳出決算認定についても言及され、市民の福祉に重要な役割を持つと同時に、今後も継続的な対応が求められると強調されました。また、介護制度に対する理解や運用方法の透明化が重要です。高橋誠議員は「新型コロナウイルスの影響で主任介護支援専門員の資格取得が困難になっている現状」を指摘し、その対応の必要性を訴えました。
最終的には、いずれの議題も原案どおり可決され、議会は地域発展に向けた意識を更に強める結果となりました。議会は、今後も市民のニーズに応える形で議論を続け、各施策を推進する方針を示しました。次回の定例会は9月30日午前9時30分から開催される予定です。議会の運営に関する市民の理解と協力も強く求められています。