令和3年9月16日、昭島市議会の定例会において、重要な議題が多数上程された。特に、令和2年度の決算認定に関する報告が中心となり、様々な財政データが議論された。
臼井伸介市長は、歳入決算額が565億2753万8000円、歳出決算額が547億66万5000円であることを報告した。これにより、歳入歳出差引残額は18億2687万3000円となり、翌年度に繰越されることも説明された。加えて、新型コロナウイルス感染症の影響を考慮した12回にわたる補正予算の編成が行われ、市民の生活を守るための施策が実施されたことが強調された。
その中で、特に注目されたのが、国民健康保険特別会計の歳入決算認定である。青柳裕二保健福祉部長が発言し、歳入決算額が116億3070万4000円、歳出決算額が113億2337万2000円で、翌年度への繰越額は3億733万2000円であることが報告された。これに対しても、収入率は95.1%と高いものの、被保険者数の減少が影響している。
また、横田基地に関する請願も審議され、702人の賛同が得られたことが報告された。請願者からは、米軍機の飛行高度や飛行パターンに関する調査要請がなされたが、結果として不採択となった。この決定に対しては、議場で激しい意見の応酬が見られた。特に、日米合意の遵守に関する話が多くなされた。
さらに、陳情第11号についても議論され、感染症の影響による経済的救済措置において国民健康保険税の減免や児童扶養手当の支給停止に関する問題が再度浮上した。委員からはこの制度の矛盾を指摘し、早急な改善が必要との意見が出たものの、最終的には不採択となった。このように、議事が重層的に進行し、様々な角度からの意見が交わされたことが印象的であった。
決算認定の議題、請願、陳情と、議会における各種議題に対する市民の期待が挙げられた本会議の中で、議員たちは市民の声を反映させるべく、質疑を重ねながらも議場の流れを踏まえた議論を展開した。今後のうごきにも注目が集まる。