令和6年3月1日に行われた昭島市議会第1回定例会では、医療的ケア児支援の強化が議題として取り上げられた。
議会では、リトルベビーハンドブックの成果と、その広報強化の必要性が強調されている。現在、同ハンドブックは当事者に対する配布数が年々増加しているが、同時に市のホームページでの情報発信が不足していることも指摘された。特に、当事者の貴重な意見を取り入れながら、独自性を持つガイドブックの改訂が求められている。
市は、ハンドブックの改訂については、東京都の動向を見ながら検討を進めるとし、今後は当事者と連携した取り組みをする考えを示した。また、医療的ケア児を持つ家庭向けの相談窓口を明示することが重要であるとの声も上がっている。
さらには、全国的に注目される「打越保育園」の視察を求める声に対し、市は実施の検討を進めていく意向を示した。市としても、医療的ケア児への理解を深めるための勉強会と同時に、保護者とも接触を図る重要性が訴えられた。
視覚障害者への配慮に対する市の姿勢についても議論された。過去に指摘のあった点字ブロックの修繕状況については、一定の改善が見られるものの、依然として瑕疵の残る箇所がある。市では引き続き、点字ブロックの補修や維持管理に注力するとともに、地域の声を積極的に取り入れていく方針を示した。
また、GLP昭島プロジェクトに関しては、市民の意見を反映した環境影響評価書が求められ、より具体的な提案に基づいた協議を進める必要性が強調されるなど、計画に対する市民の理解を得る努力を継続すべきとの意見が多数あった。市は、この貴重な意見をもとに、計画遂行に向けた柔軟な姿勢を持つことを約束した。