令和3年6月15日、全員協議会が開催された。
本会議後に行われたこの協議会では、昭島都市計画中神土地区画整理事業のあり方が議題として取り上げられた。市長の臼井伸介氏は、事業は昭和39年から57年が経過し、完了までにはまだ相当な期間が見込まれると説明した。地域住民の意見を収集するため、昨年実施した意向調査の結果を地盤にして急速に進めることが求められている。
臼井市長は、意向調査の結果を基に、地域住民と議会と協力して、まずは中神駅北側地域整備構想の策定を進めると述べた。この構想は、長期化している区画整理事業に対する新たなアプローチを示すものであり、安全で快適な都市生活を確保することを目標としている。
都市計画部の区画整理担当部長は、各工区による事業の進捗状況について詳述した。駅前ブロックの進捗は92.23%、道路築造は95%に達しているが、北ブロックと西ブロックの整備に関しては、早急に新しい手法が必要であると強調した。これには、地区計画による新たな道路や公園の用地確保が含まれている。
その後、南雲議員は、この57年間にわたるプロセスを評価しながら、区画整理事業の早期完了を望む意見を述べた。具体的には、北ブロックや西ブロックでも同時並行で進めるよう訴え、多くの住民の意見を反映したまちづくりが求められていると指摘した。
また、荒井議員は、第二工区と第三工区に関しての整備手法の変更が必要であること、並びに市全体の財源を考えた議論が求められていると発言した。市は、地域住民に意見を聞きつつ、市全体の事業として広くライフラインを考慮することが重要であると答えた。
大島議員は、国土交通省の指導を受けた方向転換に対する疑問を呈しつつ、地元住民の満足度を重視するよう呼び掛けた。
最後に、三田議長は質疑を終結し、本事業のあり方に関し了承することを宣言。これにより、協議会は平成3年6月の重要な転換点を迎えた。今後は市民からの意見を踏まえた更なる進展が期待される。