令和3年第2回昭島市議会定例会が6月15日に開催された。
会議では、拝島第一小学校の校地拡充についての提案が議論された。拝島第一小学校は、650名を超える児童数を抱え、市内で最大の小学校である。教師や地域住民の間で校庭の狭さが懸念されている中、校地に隣接するお寺の空いている土地を借用し、校庭を拡充する案が浮上した。
寺の土地を借りる提案に対し、教育長の高橋氏は、整備には多くの費用がかかり、児童数の減少傾向を踏まえると現状では困難であるとの見解を示した。周辺住民からも「元気な昭島っ子を生み出すために、校庭の拡充を進めるべき」との声が寄せられているが、実現可能性については慎重な検討が必要であると言及した。
次に、拝島公園の施設改善が取り上げられた。公園内のトイレが古く、衛生状態に懸念があるとの指摘もあり、トイレの改修の必要性が求められている。市は清掃や保守点検を行う中、地域住民と連携した美化活動が進行中であることにも言及し、入念な管理体制を維持することを約束した。
また、拝島公園プールの跡地利用についても課題が残る。多くの利用者に自由に使ってもらうための開放が求められている一方で、周辺環境の整備状況が整っていないことが指摘されている。市は、利用しやすい施設を目指して、草刈り強化等の維持管理策を進めると通達した。
最後に、拝島地区多摩川堤防遊歩道の安全対策が議論された。国土交通省と連携し、点検活動を実施し、地域住民が安心して利用できるよう努めていく旨が述べられた。特に、青梅線北側地域への交番設置要望が高まる中、その実現を市では重視し、地域の治安維持に取り組む姿勢を明らかにした。市民の声を積極的に取り入れた施策が今後期待される。