令和3年9月30日、昭島市議会は定例会を開催し、様々な議案を審議した。
中でも重要なテーマであったのが、車両事故に係る和解及び損害賠償額の決定についてである。高橋学校教育部長は、令和3年1月に発生した事故の概要及び損害賠償額について説明した。事故は、市役所から教育福祉総合センターへの帰庁途中で起こり、相手方自転車に接触し、相手が負傷した。
賠償額は合計127万170円に上り、主に治療費と慰謝料が含まれている。この一件について、南雲隆志議員は交通安全対策の必要性を強調し、運転職員に対しての心構えや車両の安全対策を求めた。また、同議員は教育的観点からも安全運転の徹底を訴えた。
高橋部長は、今後の事故再発防止策として、職員に対する安全運転の指導や道路環境の整備について言及した。市は、道路事情についても市内の点検を行い、危険箇所の改善に努めると述べた。鬼嶋都市整備部長は、狭隘な道路についてカーブミラーの設置や標識の設置などで対応していると報告した。
また、議案の中で令和2年度の各会計歳入歳出決算についても審議された。特に、昭島市一般会計歳入歳出決算について、佐藤文子議員から新型コロナウイルスの影響に対する評価と、より積極的な予算措置の要望があった。
一方、自由民主党の議員は、迅速に行われた支援策を評価し、引き続き財源確保の重要性を指摘した。公明党の吉野智之議員も同様の意見を述べ、市民サービスの維持の重要性を訴えた。議会では、多くの意見が交わされながら、各議案が承認された。