令和4年3月17日に開催された厚生文教委員協議会では、昭島市における多様な教育・福祉施策についての報告が行われた。参加者は、再犯防止推進計画や福祉施策、教育に関する計画についての意見を交わした。
特に議論を呼んだのは、今年度の保育所入所状況についてである。子ども子育て支援課長は、認可保育園の定員2832人に対し、入所者2870人との見込みを示し、待機児童数が17人であると報告した。これに対し、ゆざ委員は待機児童対策として、保育園の整備や預ける場所の必要性を強調した。市は、保育園以外にも調整を行い、複数の選択肢を提供する考えを示した。
また、学童クラブへの入会状況も話題となり、子ども子育て支援課長は、入会予定者1244人のうち、待機児童が43人であることを報告した。大島委員はこの増加に対して、根本的な対策を取らなければならないと述べた。他の委員からは、地域での支援体制の強化や、保護者との連携の重要性も指摘された。
生理用ナプキン無料配布ディスペンサー設置も重要な項目として挙げられた。性の健康と経済的支援を結びつけたこの取り組みについて、女性活躍支援担当課長は、特に生理の貧困に対応する施策であると説明した。導入予定のアプリを使用することで、受け取りが簡便になることも付け加えた。
教育面においては、昭島市特別支援教育推進計画(素案)に対するパブリックコメントの結果が報告された。参加者からは、教育現場での柔軟な支援策や地域との連携についての要望が寄せられた。特に、特別な配慮が必要な子どもへの配慮については、さらなる議論が必要とされた。
最後に、中学校給食の親子調理方式への移行に関する報告もなされた。食育の一環として、親校で調理された給食が子校に配送されるこの取り組みは、安心・安全な食事の提供を目指したものであり、今後の実施に向けて期待が寄せられた。
これらの議題に対し、各委員からの活発な意見が交わされ、今後の昭島市の施策に影響を与えることが期待される。