令和6年2月9日に開催された昭島市の総務委員協議会では、複数の重要案件について討議が行われた。
まず、令和5年度の昭島市総合戦略評価報告書(案)について、企画政策課長が報告を行った。
この報告書では、昭島市の基本目標の達成状況が評価され、安心して働ける環境づくりや魅力発信に向けた施策が展開されていることが強調された。
基本目標2の魅力発信部分では、郷土伝統文化や観光まちづくりなどが取り組まれており、市民からも転入超過の維持が期待されている。
特に、市長の臼井伸介氏は「昭島駅の整備などが転入者を呼び込んでいる」と発言。このような背景から、転入者の増加が見込まれている。
次に、工事請負契約についての報告では、旧昭島市民交流センターの解体工事や公園便所改修の契約が承認された。
この報告では、予算の制約や入札による落札業者の選定基準が詳細に示された。特に、2件目の公園便所の改修工事では、入札が不調に終わり、話し合いによって契約が成立した経緯が説明された。これに対し、議員の吉野氏は「古い公園が多いため、改修の計画を早めてほしい」と要望した。
最後に、市役所本庁舎への通話録音装置の設置についても議論があり、職員の接遇向上を目的として、令和6年3月より運用開始が予定されていることが発表された。
このシステムにより、業務の公正性が保たれることが期待され、情報管理への配慮も行われるという。事務局長の板野浩二氏は「市民への周知方法として広報を活用していく」と説明。また、八田委員からは「録音だけでなく、将来的には文字起こし機能も導入すべき」との意見も上がった。
この協議会は、市の施策や市民サービス向上に向けた内容が扱われ、各議案への期待があつまった。今後、令和6年第1回定例会に向けて、引き続き関連議題が議論されることが見込まれている。