令和6年7月2日、昭島市議会は第2回定例会を開催し、様々な議案について審議を行った。
重要な議題として、令和6年度の一般会計補正予算や水道事業会計補正予算が挙げられる。
市長の臼井伸介は、物価高騰対策としての補正予算が提案され、特に水道使用料の減免が市民生活に与える影響に注目が集まった。
「水道料金及び下水道使用料減免事業を令和6年8月検針分から4か月間再実施し、3億280万円を計上する」と説明し、これにより市民の負担軽減を目指すとの意向を示した。
また、議員からはこの取り組みについて期待が寄せられた。
佐藤文子議員は、「水道の減免は重要な取組であり、命を守るための熱中症対策も含め、この視点での対応が必要だ」と述べ、エアコンへの助成なども求めた。
一方、岡本環境部長は、熱中症対策として「クールシェア」の取り組みを紹介し、より多くの市民への周知を強化する考えを述べた。
「今年度から各施設にポスターを貼って、分かりやすく周知に努めているところです」と報告した。
さらに、令和6年度の下水道事業会計補正予算についても審議が行われ。
鬼嶋都市整備部長は、下水道使用料の減免を実施することを説明し、具体的な数値を挙げて必要性を強調した。
「この物価高騰の中、減免を通じて市民の生活支援を果たしていく」と述べた。
定例会では、議案のほかに、陳情や意見書も議題となり、それぞれの委員会での審査結果が報告された。
特に、地方自治法改正案の見直しを求める陳情が審議された際には、「地方自治法に基づく自治体の権限を侵害しかねない」との意見が多く出た。
この陳情は、最終的に不採択となったが、議員たちからは地方分権の重要性を訴える声が多く聞かれた。
更に、ガザ攻撃中止を訴える外交努力を求める意見書も採択され、国際的な人道問題への関心が高まっていることを示した。
議会全体の雰囲気は、住民の生活を第一に考える姿勢が感じられ、市議会の議員たちが市の将来を見据えた意義ある議論を交わした様子が伺えた。
午前11時38分に定例会は閉会された。