令和元年6月17日に開催された昭島市議会の定例会において、横田基地の軍民共用化や学校給食費の無償化について議論が行われた。特に、奥村博議員が横田基地の軍民共用化に関する懸念を表明し、市長や関係者に対して反対の立場を改めて強調した。
この議会では、東京2020オリンピックを控え、国と東京都が横田基地の民間航空利用を進める方針が取り上げられた。奥村議員は、昭島市が騒音地域にあり、今後の飛行機利用によってさらなる騒音被害が増加する恐れがあることを懸念した。市長は、これに対し、横田基地の軍民共用化には反対の立場を貫くと述べた。
また、学校給食費の無償化についても活発な意見が交わされた。高橋学校教育部長が、学校給食は教育の一環であり、国の責任に基づいた無償化が必要であることを認識していると説明しつつも、昭島市の財政状況から無償化が困難であるとの見解を示した。
特に、給食費が保護者にとっての大きな負担となっている現状が説明され、貧困状況にある家庭への支援が急務であることが指摘された。奥村議員は、昭島市の基金を活用しても、学校給食費無償化の可能性があることを強調し、さらなる議論を促した。
さらに、田中町地域での市立会館建設に関する要望も取り上げられた。現在の公共施設の配置が不十分であることについて、地域住民とのコミュニケーションが重要であるとの意見が交わされた。地域に住む人々のニーズに応じた新たな施設の整備が求められ、今後の計画に反映されることが期待されている。
そして、不登校の子どもの支援策についても、教育委員会からの具体的な取り組みが紹介された。保護者への支援の重要性が強調され、当事者の子どもたちの状況を理解するためのガイドブックの必要性も指摘された。スクールカウンセラーとスクールソーシャルワーカーの連携による支援も言及され、より多様な子どもたちへの対応が求められた。
香害や化学物質の問題についても触れられ、特に教育現場での認識を深めるための啓発が必要であるとの意見があり、市としても注意を促進する応答があった。