令和2年3月26日、昭島市議会定例会が開催された。議事は副市長と教育委員会委員の選任、表彰対象者の決定等多岐にわたる。新型コロナウイルスの影響もあってか、議案に対する討論は活発であった。
まず、議案第26号の新副市長選任に関し、臼井伸介市長が現副市長の早川修氏を再任する意向を示し、「引き続き多くの経験を活かしてほしい」と期待を表明した。
議案第27号の教育委員会委員任命においても、臼井市長は「教育界での知見を持つ氏井初枝氏を再任する」と述べ、教育の質の向上に寄与する方針を強調した。
表彰案件でも、榮田不二雄氏などに対する表彰が議論された。臼井市長は「彼らの長年の貢献に感謝を表す」とし、多くの市民の模範となるべき存在であると評価した。
また、予算審議においては、特に一般会計予算が脚光を浴びた。総額432億5800万円、前年同比7.2%減の予算編成が報告され、各会派から賛否が分かれた。特に日本共産党からは、「新型コロナウイルスの影響が懸念される中で、緊急対策が求められる」との厳しい指摘があった。
さらに、育児休業関連の条例改正が取り上げられ、ゆざまさ子議員が「職員の育児休暇取得が持続可能であるよう配慮が必要」と訴えた。全体の業務体制の見直しが求められており、特に人材の雇用継続に対する意見も交わされた。
新型コロナウイルスの影響を受け、予算の見直しとともに市民生活の安定を図るため、今後も市側の柔軟な対応が求められる。各種施策が市民の暮らしを守るために役立つことが期待される。会議は午後1時30分に閉会を迎え、市政の今後の展望について議員らの真剣な姿勢が印象に残った。