令和5年第3回栃木市議会定例会が開催され、議案の審査や意見書の採択が行われた。
議案第59号から第71号までの報告では、総務常任委員会の委員長である小久保かおる氏が、補正予算や条例改正案について説明した。主な議題としては、令和5年度の一般会計補正予算や税条例の改正などがあった。
特に議案第63号は森林環境税の規定を加えるもので、白石幹男議員は反対意見を述べた。彼は低所得者にも一律に負担を求める一方、企業には負担を求めていない点を指摘した。また、交付基準に問題があり、私有林や人工林の面積に応じて不公平に配分される現状も批判した。物事の根本から見直す必要があると訴えた。
一方、賛成論者である雨宮茂樹議員は、森林環境税が温室効果ガスの排出削減に重要であると評価し、資源の有効活用を強調した。市の次世代を担うために不可欠な政策と位置付けた。
また、意見書案第1号では、選択的夫婦別姓制度の議論活性化を求める内容が提案され、全会一致で可決された。この制度は多様な家族のあり方を尊重し、現代の価値観に合ったものとすることを目的としている。
これらの審議は今後、市民の生活に大きな影響を及ぼすことが考えられ、議員たちは多様な意見を持って政策を進めていく意向を示している。特に森林環境税に関する議論は、地域の環境保護や持続可能な社会の形成に寄与することが期待され、これに対する市民の関心も高まっている。