令和6年6月の第3回野木町議会定例会が開催された。そこで主に死亡手続に関する議論が交わされた。
特に重要視されたのは、遺族が遭遇する手続きの煩雑さである。小山市の成功事例が紹介され、野木町でも同様の負担軽減策を検討する必要があるとの意見が出た。町長は、現在の「死亡手続きのご案内」を通じて、窓口でのスムーズな手続きを促進していることを強調したが、さらなる改善が求められている。例えば、葬儀会社との連携や、必要書類の事前準備を進めることで、訪れる遺族が移動の手間を省けるような仕組みが期待されている。
また、タブレットの活用状況に関する報告では、導入後の児童生徒の情報活用能力向上が示されたものの、書く力の低下が懸念されている。教育の現場では、タブレット使用による情報処理の重要性を認識しつつも、手書きの重要性も改めて強調されるべきであると議論された。
次に、野木町の人口減少対策について話題が移った。町長は、現在のところ人口減少の影響が見られないよう、さまざまな施策を講じている。しかしながら、将来的な人口減少への対応は避けられない課題であり、具体的な戦略の策定が今後の議題として挙げられた。特に「小さくてもキラリと光るまち」というスローガンを掲げた野木町として、地域の活性化と住みやすさの向上に向けた取り組みが継続される必要がある。
町のこの取り組みに加え、担い手の確保や急激な変化に対して、町としての支援がより重要となってくる。今後の展望において、住み続けたいと思える街づくりが重要であり、さらなる参加型行政が期待されている。課題解決に向けた地域協議会の開催や、町民の声を取り入れる施策など、より一層の努力が求められている。