令和6年第3回小山市議会定例会が開催され、重要な案件が議題に上った。議会運営が円滑に進む中、議案に関する説明や質疑が行われた。
まず、議長の篠崎佳之氏は開会の挨拶で、今定例会の重要性について言及した。議会には市政に関わる多くの議案が提出されており、厳正公平な審議が求められる。
市長の浅野正富氏が市政一般報告を行う中で、特に注目すべき内容は、今年度から実施される第2子保育料の無償化といった少子化対策である。市民生活部長の今泉由美子氏は、妊産婦歯科健康診査の新制度や不妊治療費助成の拡大など、子育て支援に関する施策を説明した。
質疑応答の中で、荒川美代子議員が熱中症対策としてのクーリングシェルターの設置について質問。古川総合政策部長は、市の冷房施設の足りなさを認識し、民間の協力を求めていく旨を述べた。
また、議案第48号では一般会計補正予算(第2号)が審議され、経済的負担軽減のための施策として、住民税非課税層への給付金や学童保育館の拡張が盛り込まれた。この補正予算により、総額731億3,053万5,000円が計上される。
続いて、議案第49号から第67号までの条例改正や新たな施策についても慎重な審議が行われた。特に、薬剤師不足解消や水道事業の法改正に伴う議案が提起され、市の維持管理体制に関わる重要な変更が議論された。
最終的には、議第3号として永年議員表彰が行われ、関良平氏に対して議長から表彰状が授与された。これにより、議会の活性化と市民へのサービス向上が今後も推進されることが強調された。