令和4年12月2日、栃木市議会の定例会が開催され、28名の議員が出席した。
まず、議長の中島克訓氏が開会を宣言し、本日の議事日程を報告した。その後、一般質問に移行し、質問者が次々と登壇し、市政に関する様々な問題について意見を述べた。
特に、自転車の安全運行、空き家問題、交通ルールの周知強化が注目され、天谷浩明議員が自転車運転における安全意識の向上を求めた。天谷氏によれば、自転車事故は増加傾向であり、特に若年層において、交通ルールの遵守が重要であると訴えた。これに対して、瀬下昌宏生活環境部長は、教育現場での指導や広報活動が重要とし、市民への周知が進んでいない現状を認め、さらなる努力を約束した。
議案の質疑セッションでは、都賀総合支所複合施設の建設に関する請負契約が議題となった。針谷育造議員は、入札について詳細に質問し、入札額や落札率、また管理監督についての対応を確認した。
また、今議会では、栃木市の水質改善と農業集落排水事業についても議論された。巴波川の水質問題については、たびたび改善が図られているものの、依然として基準を超える数値が検出される状況にあると指摘された。そこで、今後の計画や取組が求められ、持続可能な環境保全の重要性が強調された。
加えて、上下水道事業の将来的な収益モデルや、コスト削減策が焦点となり、特に個別処理方式へ移行の考慮についても議論が行われた。局長は、課題を解決するための方策として、生涯にわたる視点での経営戦略が必要であると述べた。
さらに、農業集落排水事業の実情と、それに対する施策展開についても確認され、公共下水道への接続による社会的な利益が求められている。
最後に、各議案に対する質疑が終わり、議会は休会を経て次回会議の準備を進めることとなった。