令和3年6月4日、栃木市議会では今後の大規模事業や地域活性化施策について活発な議論が展開された。特に、大型事業の見直しについての関心が高まり、青木一男議員がこの件に関する質問を行った。市の財政状況と、昨年の東日本台風による影響を背景に、大型事業見直し案が提出されたことを受け、青木議員は現状の報告を求めた。
増山昌章総合政策部長は、見直しにより124億円の財政負担削減が見込まれ、他の事業に資源をシフトできることを強調したが、延期の決定が経済面に与える影響にも言及した。青木議員は延期によるデメリットとして、資材費高騰の懸念を指摘し、事業の必要性に関する再確認を求めた。
また、「食とスポーツによる地域活性化及び観光振興計画」についても質疑が行われた。この計画は、本市が有する多様な食資源やプロスポーツチームと連携し、新たなコンテンツ創出を目指すものであり、大川秀子市長はこの計画による地域経済の活性化に期待を寄せた。
さらに、外部からの観光客の増加を見込む中、青木議員は、国内外の競争が激化する環境下、具体的な成功モデルを考える重要性を説いた。その一環として、地域資源の有効活用や情報発信の強化が必要であるとし、実行可能な施策を促した。