令和4年3月22日、栃木市議会は第2回定例会を開催し、
令和4年度予算案の審議が行われた。
出席議員は28名で、議長は小堀良江議員である。
議案第3号の令和4年度栃木市一般会計予算について、
予算特別委員会委員長の大谷好一議員は、予算案の概要を報告した。
予算規模は前年度比3.2%増で、主な増加理由には、
国民体育大会や消防庁舎の整備事業が挙げられた。
しかし、反対意見もあり、白石幹男議員は、
厳しい市民生活の実情を指摘し、十分な予算措置が行われていないと強調した。
特にサッカースタジアムの土地使用料と固定資産税の全額免除に関する問題では、
市民の納税意欲が失われると訴えた。
加えて、議案第5号の後期高齢者医療特別会計予算について、
白石議員は、高齢者への経済負担の増大を懸念し、
制度の改善を求めて反対した。反対討論の中で、
介護保険制度における負担増が問題視され、
米満議員も制度への疑問を呈した。
議案第6号についても、白石議員は介護事業者の苦境を指摘し、
政府の支援策が不十分であるとし、予算措置の必要性を訴えた。
一方、賛成者の関口孫一郎議員は、
予算案には地域振興や安全対策が含まれ
今後の地域経済の活性化へ期待を寄せた。
また、今回の会議では、
サッカースタジアムの調査に関する動議が提出された。
内海雅和議員は、栃木市が日本理化工業所に対し、
優遇措置を示している事例を挙げその透明性を疑問視した。
この動議に対して反対意見もあり、
経済や行政の実態調査には限界も考慮すべきという意見が述べられた。
この日の予算案および動議に対して、
反対意見が一部存在するものの、多くは原案通り可決された。
今後、市民生活向上を実現するためとして、
各議員のさらなる議論が求められている。