令和5年第5回栃木市議会の定例会が12月20日に開催された。
市議会では、議案第89号から議案第126号まで合計39件の議案が一括上程され、委員長報告に続いて質疑、討論が行われ、原案通り可決された。議案には令和5年度栃木市一般会計補正予算（第6号）も含まれており、特に注目を集めた。報告を行った総務常任委員会委員長の小久保かおる氏は、「ふるさと応援寄付金の増収に寄与したサントリーの商品や家電などの返礼品の人気」を強調した。また、市民への手厚い支援が求められているなか、補助金の増額が提案された。
この他にも陳情第3号に基づく健康保険証廃止反対の意見書案が提示され、質疑においては自身の生活実態や市民の声を織り交ぜ、出席議員の間で意見が分かれた。しかし、最終的な投票では不採択となった。
一方、議案第129号では、低所得者支援や保育施設の物価高騰対策が盛り込まれ、国の施策に関連した内容となっている。この補正予算案については、経営管理部長の瀬下昌宏氏が詳しい説明を行った。市民にとって必要不可欠な支援策の実行に向けた意欲が示された。
また、意見書案も2件が上程され、特に第2号では介護報酬と障害福祉サービス等報酬の改定に焦点が当てられ、意見書の内容が可決された。議会では、これらの問題に関する議論がなされ、今後の施策実施に向けた市の姿勢が問われることになった。