令和２年６月１１日、栃木市議会において、第４回定例会が開催された。多岐にわたる議題が討議され、市民生活に関連する重要な質問が提起された。
今強調されるべきは、災害対策と新型コロナウイルス対策である。特に、日本共産党栃木市議団の白石幹男議員が発言した、「昨年の台風19号による水害が大きな影響を与えた」ことが議題で、河川改修の進捗状況や台風シーズンに向けた先行対策が求められている。
白石議員は、永野川と巴波川の河川改修について、特に「堤防決壊箇所の早期改修が必要だ」とし、その工事の具体的なスケジュールを質問。澁江和弘建設部長は、「県において本年秋から改良復旧工事が順次進められる予定」と回答し、「暫定的な堤防工事を急いで進める」と強調した。
新型コロナウイルスの影響を受けた市民への支援策も議題に上がった。議員たちは、給付金支給や各種減免制度について、より迅速な対応が求められていることを訴えた。特に、低所得家庭への支援策が強調され、「生活困窮者世帯への直接的なサポートを考慮すべき」との意見が相次いだ。
さらに、白石議員は避難所の運営についても質問し、福田栄治危機管理監は、「新型コロナウイルス対策として、３密を避ける避難所運営を行い、感染症予防のための健康チェックを行っている」という方針を示した。
市長の大川秀子氏は、「市独自の対策として、経済的困窮を軽減するための施策を進める予定」と述べ、マイナポイント制度による消費活性化についても言及した。今後の取り組みとして、「補助金制度や支援金をしっかり活用していく」ことを強調した。
改善が求められるのは、災害時の迅速かつ効果的な対応である。特に水害に関する多くの意見が寄せられており、議員たちは市としての実行力を強く求めた。今回の定例会では、市民の安全を守るための具体策、特に新型コロナによる経済的影響との関連が明確に議論された。