令和2年第5回栃木市議会臨時会が、7月31日に開催され、議案第56号が可決された。
本議会では、令和2年度栃木市一般会計補正予算が提案された。大川秀子市長は、国からの新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を受け、地域経済の活性化等を目的とした補正予算を説明した。
補正予算の総額は846億4,135万9,000円であり、6億8,908万円の追加計上が決定されている。歳出の主な使途には、新生児未来応援特別給付金の支給、臨時助成インフルエンザ予防接種事業費の配置、農林水産業関連の補助金などが含まれる。これにより、民生費、衛生費、農林水産業費、商工費、教育費などの分野で幅広い支援が実施される。
特に、新生児未来応援特別給付金は、4月28日以降に生まれた新生児を対象に、1人につき5万円を支給するものだ。また、学校給食費に対しても経済的支援が計画されており、特に子育て世代への配慮がなされている。白石幹男議員は、国の支援制度に入らない事業者への適切な助成について確認した。
また、意見書案第1号として、新型コロナウイルス感染症の影響に伴う地方財政の急激な悪化に対し、地方税財源の確保を求める意見書が提出され、議会において可決された。意見書は、地方自治体が求める財政支援の必要性を強調し、国に対して安定した財源確保を要請している。
これを受けて、議会は新型コロナウイルス影響下での地域経済の厳しい状況を理解し、それに見合った対策に取り組む姿勢を見せた。上記議案へは異議がなく、決定が順調に進められた。臨時会は午前10時から開始され、全ての議題が終了し午前10時37分に閉会となった。