令和3年第4回栃木市議会定例会が開催され、重要な議題に関して議論が交わされた。特に、新型コロナウイルス感染症対策に対する進捗状況や、地域医療の確保、消防団員の充足率について熱心な意見が出た。
一般質問では、浅野貴之議員が新型コロナワクチン接種の予約方法について問題提起した。市長の大川秀子氏は、インターネットや電話予約の混乱が生じていることを認めつつ、改善策として電話回線の増設やインターネット予約の前倒しを進めていると説明した。また、接種がスムーズに進むように関係機関と連携していることを強調し、予約方法を多様化させる必要があると述べた。
次に、地域医療を担うとちぎメディカルセンターしもつがの経営についての質疑もあった。高橋礼子保健福祉部長は、経営状況は昨年の決算結果からみて黒字であるとの見通しを示す一方、コロナの影響で厳しい状況であることも指摘した。今後も情報共有をしっかり行い、サポートを継続する方針を述べた。
また、消防団の確保策について、消防長の小島徹氏は、団員数は約1,000人で充足率は97.9%と報告。しかし、地域の人口減少や自営業者の減少が成り手不足の要因であると説明した。その中で、団員の確保に向けた具体的な施策として、消防団に加入することで地域貢献を認める仕組みやサポート事業を強化する方針を示選した。
最後に、組織改編に関する質問も多く、経営管理部長の大野和久氏は、業務や窓口での混乱を認識し、柔軟な対応を促す方針を強調した。情報提供の速やかさを確保し、議会にも根拠のある説明を適時行う必要性が強調された。
以上の議論を通じて、コロナ対策や地域医療、消防団の確保、組織改編に関する具体的な課題が確認され、今後の具体的な施策が期待される。全体として市民サービスの向上に向けた取り組みが重視されているようである。