令和3年第5回栃木市議会臨時会が開催された。
市長の大川秀子氏は、臨時会の目的を説明し、新型コロナウイルス感染症に対応するための予算修正や、マイナンバー法改正に基づく手数料条例の改正を提案した。
提出された議案第87号は、栃木市の一般会計補正予算を含む内容であり、主に生活困窮世帯への自立支援金給付に関する経費拡充が含まれる。経営管理部長の大野和久氏が詳細を説明し、新型コロナウイルスによる生活困窮支援金が数万件の支給を見込んでいることを強調した。
また、議案第88号は手数料条例の改正に関し、マイナンバー法の改正によって市が手数料の徴収を委託を受ける形に変更されるものである。生活環境部長の瀬下昌宏氏はこの改正が必要な理由と、具体的な手数料の徴収方法について説明した。
委員会への付託を省略し、質疑に進んだが、内海まさかず議員からコロナウイルスの感染拡大に伴う集団接種会場に関する費用の高さの指摘があった。市の責任を問う一方、議案の透明性向上が求められた。
議案については、討論が省略され、議案第87号及び第88号がそれぞれ原案通り可決された。これにより、栃木市は新型コロナウイルスに対する支援体制を強化する方針を確実にした。
この臨時会においては、出席議員は27名、欠席議員は2名であり、会議は午前10時に開会し、午前10時44分に閉会した。