令和3年第6回栃木市議会定例会が開会された。議会では、今回の定例会のための会期が32日間と決定され、各議案の上程が行われた。議会の議長である小堀良江氏から開会の宣告があると、議題が進行した。議会の出席議員は28名、欠席は1名であった。
今回の定例会で、まず報告第9号から第12号までの合計4件と、議案第89号から第106号までの合計18件が一括上程された。これに対し、栃木市長の大川秀子氏は新型コロナウイルス感染症に関する現状報告をした。
新型コロナウイルスの感染状況について、大川市長は「8月5日時点での新規感染者数は10万人当たり39.3人であり、爆発的な感染拡大を示すステージ4相当となっていた」と述べた。これを受け、栃木市は非常事態宣言を発令し、外出自粛を要請している。
ワクチン接種の進捗状況も報告された。65歳以上の高齢者の接種率は1回目が90.65%、2回目が87.58%に達し、集団接種も行われている。大川市長は「感染拡大防止に向けた理解と協力をお願いしたい」と議員に訴えた。
さらに、議案として提出された内容は、29件にわたり、補正予算や条例の制定が含まれた。特に補正予算については、一般会計において35億3,351万6,000円の歳入歳出の追加が見込まれ、予算総額は703億6,405万円となる。また、コロナ対策としての経費や公共施設の整備に関する予算が増額される見込である。
意見書案第1号についても議論が交わされ、採決が行われた。この意見書は「コロナ禍による厳しい財政状況に対処し地方税財源の充実を求める」との内容であり、議会はこの案に同意し可決した。国のさらなる財政支援を求める重要な内容とされている。
最後に、決算特別委員会の設置が決定され、各会計の決算審査を行うこととされた。休会についても、急ぎの調査が必要とされ、休会の期間も議論の結果決定された。次回の本会議は翌日、一般質問が行われる予定である。