令和2年12月定例会において、栃木市の様々な課題や対策について議論が行われた。特に注目されたのは、地域防災力の向上や空き地・空き家対策、また特別支援教育についてである。
議事の一環として、地域防災に関する質問がなされ、自治会との連携強化が求められた。特に自主防災組織の役割が強調され、地域の特性を生かした防災マップの作成などが進められている。この取り組みを通じて、地域住民が主体的に防災に取り組む姿勢が育まれることが期待されている。
また、空き地・空き家対策についても議論が交わされた。現在、栃木市では空き地や空き家に対する指導が行われているが、所有者との連絡が取れない場合や、指導後に対応が進まない場合の問題が指摘された。市役所は、所有者に対して厳正に対応し、適切な管理を促すべく条例の強化や事例検討などが必要であると認識している。
そして、特別支援教育に関しても重要な進展があったことが報告された。特別支援教育を受ける児童生徒の数が増加している状況に対し、教育委員会は関係者と連携して支援体制の整備や教育内容の充実を図っている。特に、地域のニーズに応じた個別の支援が求められており、様々な工夫が必要とされている。
最後に、コロナウイルス感染症関連での生活に関する不安も取り上げられた。市民の心のケアが更に必要であり、保健サービスの強化が求められている。市長は、感染防止に対する啓発を進めつつ、地域の連携を強化することで、安心して暮らせる栃木市の実現に全力をあげると述べた。