令和元年第3回栃木市議会定例会において、いくつかの重要なテーマが議論されました。特に注目を集めたのは、健康増進に関する取り組みと地域の安全対策です。
最初に健康増進に関する話題からです。公明党の小久保 かおる議員は、健康マイレージ制度の実績に基づき、さらなる受診啓発の必要性を指摘しました。「特定健診やがん検診の受診状況は目標値に達していない」と述べ、健康マイレージ事業の重要性を強調しました。それに対し、藤田 保健福祉部長は、昨年668人の参加があったことを明かし、今年度の新たな施策として「とちまる健康ポイント」の導入を説明しました。これにより、参加者の増加を目指すとしています。
次に、安全対策についてです。小久保議員は、学校施設内の遊具の安全点検に関し、事故を防ぐためのメンテナンス状況を確認する必要性を提起しました。川津 教育部長は、「毎月定期点検を行い、問題のある遊具は使用禁止措置を講じている」と答弁しています。さらに、都市公園の整備についても言及し、地域公募管理制度の活用を提案しました。
最後に、地域包括ケアシステムに関連する話題でも多くの意見が交わされました。大川 秀子市長は、急速な高齢化に伴い、地元住民が自発的に支え合う地域社会の構築が重要であると述べました。「我が事・丸ごと“あったかとちぎ”」という理念の下、地域での高齢者支援の取り組みを進め、生活支援コーディネーターによる活動を進化させていく方針です。
このように、栃木市は健康増進や地域安全対策、また高齢者福祉においても積極的な施策を講じており、今後の取り組みが期待されています。議会での意見交換を通じて、市民のニーズに応える形でさらなる施策の充実が図られることが求められています。