令和元年第3回さくら市議会定例会で、さまざまな重要課題が議論された。
特に再任用制度についての質問が際立っており、角田憲治議員が制度の現状と今後の対応を鋭く問うた。角田議員は、再任用職員の活用が十分でないと指摘し、「幹部が再任用になっても単なる受付業務では意味がない。もっと能力を活かすべき」と求めた。これに対し市長の花塚隆志氏は、「6割の職員が再任用に希望を持つようになり、適材適所の配置を目指す」と述べた。
また、商店街の景観・ホスピタリティ向上事業についても質問が集中した。市長は、「商店の売上が1.1倍を目指す」とし、東京大学の専門家に業務委託した理由を説明した。市長は、過去の成功事例を挙げて、「おもてなしの空間を整備し、多くの商店に活力を与える」と力強く述べた。特に視察の必要性が議論される中、商店主の意欲を引き出すための取り組みが重要視されていた。
台風19号による自然災害への対応についても、議論が行われた。櫻井秀美議員が「防災安全課の新設が必要」と提言。市長は、災害に対する「全庁的な取り組みを徹底する」と約束し、地域の結果を踏まえた体制の見直しを進める意向を示した。特に、堤防のかさ上げに向けて「市民の命を守るため全力を尽くす」と強調。
市民が安心して暮らせる街づくりを目指し、再任用制度や商店街の活性化策、防災体制の強化など、多岐にわたる議論が展開された。これらのテーマは、さくら市の未来を見据えた重要な施策として、今後の進展が期待される。