令和4年9月5日に浜田市役所で開催された定例会議では、若者施策、地域活性化、教育問題など多くの議題が議論された。特に重要視されたのは、地域と住民が参加し、持続可能なまちづくりに向けた意見共有の場となる「地域の日」の取り組みである。参加者は市長と直接対話することで、自身の意見や要望を提案した。その中で、「地域の日」における若者の意見や地域の声に対し市政がきちんと反映されることが求められている。市長の久保田章氏は、若者が求める支援策として「農業など地元産業の支援、魅力ある仕事の確保、子育て支援の充実」が挙げられたと報告している。
議会では、特に認知症支援施策の充実に重きを置いた質疑が行われた。認知症サポーター養成講座受講者は令和4年7月末で7,755人に達し、目標8,000人に向けて順調に推移している。しかし、受講者はすべての市民を網羅しているわけではなく、今後の施策でつなげていく必要がある。さらに、認知症に対する理解を促すために、若年性認知症に対する啓発や、職場・企業への講座提供が重要であるとの意見が交わされた。
また、浜田港の整備の議論も進んだ。コロナの影響で大型船舶への対応が追いつかず、コンテナ航路が運休している状況が報告された。市長は国と県に対して進めるべき港湾整備の重要性について強調した。特に、福井埠頭第5岸壁の整備が必要であり、広域防災活動にも重要である旨の意見があがった。