令和6年6月13日、江津市で開催された第2回定例会では、介護報酬の改定や地域医療、公共交通など重要な議題が扱われた。この中で、特に地域医療の問題が議員からの注目を集めた。
議会では、医療人材不足が深刻な問題として挙げられた。済生会江津総合病院においては、救急医療に対応する医師の不足があり、地域の緊急医療体制が危ぶまれていると中村市長が述べた。多田伸治議員は、地域医療の実態について具体的に質問し、市長は浜田圏域や他圏域への医療人材の確保について協力を強化する必要を強調した。
また、公共交通、特にタクシー利用に関する話題も浮上した。市民からは、生活交通の便を改善するためのタクシーサービスの導入が求められ、市の関係者は地域公共交通の確保が課題であると認識している。
さらに、石見神楽の振興についても言及された。多くの参加者が神楽に対する関心を持ち、地域の文化を守ることが重要であると意見を述べた。そんな中、江津市観光協会との連携を深め、定期公演を通じて市民に神楽の魅力を広くアピールする取り組みが続けられている。
議会では、具体的な施策として、タクシー利用の助成制度の拡充や新たな交通サービスの導入が提案された。地域を活性化させるためには、医療や公共交通に関するインフラ整備が欠かせず、それに向けた努力が必要であるとの声が多く上がった。
中村市長は地域医療や公共交通の課題を踏まえ、今後も積極的に対応していく姿勢を示した。市民からの意見を受け止め、連携を強化するとともに、地域を守るために必要な施策の推進に向けての進展が期待されている。