令和4年12月浜田市議会定例会議が開催され、議員からの一般質問が行われた。職員のモチベーションの向上や港湾機能を生かした地域再生が主な議題となり、市の執行部も様々な対策を講じることを約束した。
川神裕司議員は、まず職員のモチベーション向上に関して質疑。これは活気のある市役所づくりに直結しており、坂田歩総務部長は、活気を感じないとの意見に対し、職員が安心して業務に当たれるように評価制度を見直していく考えを示した。モチベーションの低下の理由についても触れ、労働環境の改善を強調した。
さらに、港湾機能を生かした地域再生についても話が及び、川神議員は福井2号上屋整備による経済対策の見込みや自衛隊艦艇の誘致活動について質問。佐々木規雄産業経済部長は、浜田港の利用者に対する整備の重要性を認め、多方面でのポートセールスの推進を誓った。
加えて、若者の離職防止や地域定住促進を目指すためには、大学生などのニーズを捉えることが求められ、飲食店やファッション系店舗の誘致も重要なテーマであった。地域政策部長は、民間企業からの出店に対する相談もない状況であり、今後とも若者をターゲットにした店の誘致に尽力する意向を示した。
また、議会でのペーパーレス化の進行状況についても議論され、コスト削減や業務効率化が進む一方で、導入がなかなか進まない理由についても、現場の意見が大きな要因であると認識された。ペーパーレス化は、デジタルトランスフォーメーション(DX)の一環として、今後さらに進められることが期待されている。
郷土資料館に関する質疑も行われ、市民からの意見を踏まえた整備の必要性が強調された。教育長は、今後も地域の意見を大切にしながら整備方針を決定していく意向を示した。
このように、浜田市議会はさまざまな視点から市の将来を見据えた質問が行われ、今後の施策や対策に対する期待が寄せられている。