令和5年9月6日に浜田市役所で行われた定例会議では、地域の防災や農業振興、持続可能な水道事業についてなど、多岐にわたる議論が展開された。
まず、浜田市地域防災計画について、村木勝也議員は輸送体制の整備、生活必需品の確保、医療体制の整備について質問した。市長である久保田章市は、市民の生命と財産を守ることが最も重要であると強調し、浜田市防災備蓄倉庫が有事の際に重要な拠点であると述べた。また、輸送体制について、総務部長の坂田歩氏は、災害時の迅速な対応には平時からの連携が不可欠であると説明した。
次に、串崎利行議員が農業振興について質問した。岡田泰宏教育長は、昨年のオーガニックビレッジ宣言を引き合いに、有機農業の推進が浜田市の農業振興の一環であると述べた。特に、地域計画の作成が重要であるとの見解を示し、次世代の担い手育成が課題であると認識していることを伝えた。
さらに、持続可能な水道事業についても議論が交わされた。三浦大紀議員は給水人口の減少や水道施設の老朽化に伴い、水道事業の経営が厳しいことを指摘。上下水道部長の佐々木俊幸氏は、今後の経費節減と適切な施設の更新が不可欠であると語った。
続いて、消防団の新規団員確保の取り組みについて、肥後孝俊議員は若者の参加を促す施策が重要であると訴えた。田中成幸消防長は、地域イベントでの団員募集や学生団員の募集等を通じて、若い人たちの参加促進を図る方針を示した。
最後に、ふるさと体験村について、弥栄支所の馬場正典支所長は、体験村の利用状況を報告し、利用者を大切にする取組が重要であると述べた。今後、地元食材を用いた飲食事業の強化や広報戦略が期待されるとのことだ。
このように、各議員の活発な質問に対し、各部門の関係者が明確な方針を掲げ、多角的な視点で浜田市の持続可能な発展を目指す意思を表明した。