令和4年3月に開催された浜田市議会定例会議では、久保田章市長が施政方針を発表した。
市長は、新型コロナウイルス感染症の影響に伴う市民生活への支援を強調し、ワクチン接種の推進を図ると述べた。
また、浜田市の魅力向上に向けた施策として、若者支援事業の拡充や地域活性化に向けた協働のまちづくりの推進を挙げる。若者対策としては、結婚や出産を応援する新たな予算案が示され、具体的には、結婚したカップルや赤ちゃん誕生世帯への応援金支給や、子ども医療費助成の対象を中学生から18歳まで拡充する。これにより、若者が住み続けたいと思える地域づくりを目指すとし、「浜田で生活する若者の雇用確保や定住促進に努める」との方針が示された。
教育分野では、岡田泰宏教育長が教育方針を説明。
新しい教育振興計画が策定され、地域との連携を深めた教育が進められることが強調されている。特に、改修を進める学校トイレの洋式化について、整備予定は75%程度の洋式化を目指すとした。
地域の文化や歴史を通じた学びも重視する方針が発表され、「子どもが地域に愛着を持てるような教育を進める」と語った。
一方で、議会は浜田市個人情報保護条例の改正や、職員の勤務時間・休暇に関する条例の改正など、28件の議案を審議した。特に、個人情報保護に関する改正案では、国の法律改正に対応する内容が含まれており、今後も市民のプライバシー保護を意識した施策が進められることが期待される。
この他、浜田市の各種補正予算や、令和4年度の一般会計予算案も発表され、389億1,000万円の規模となり、多様な公共サービスの充実や災害復旧関連経費に必要な資金が確保されたことが強調された。