令和3年3月2日に開催された浜田市議会定例会では、市民の声を市政に反映させる方法や、歴史文化保存展示施設の進捗について、市長と議員らの活発な議論が行われた。
特に「市民の声を市政に反映させる方法」について、西川真午議員が現在の現状と課題について問いかけた。総務部長の坂田歩氏は、陳情や市長直行便を通じて市民の意見を集めていると報告した。しかし、近年、意見の寄せられる数には変動が見られ、特にコロナの影響で地域報告会が開催できない中、苦労しているようだと述べた。現状、昨年度の市長直行便が126件に対し、市長陳情は24件である。
笹田卓議員は、久保田市政の10年を振り返り、特に水産業と人口問題について質問した。水揚げ量が減少しており、漁業の振興を図る施策が求められている。
さらに、小川稔宏議員によってタクシー事業者への支援策について具体的に話題が提供された。彼は、コロナ禍で利用者が減少している現状に迅速な対応が必要であると指摘し、長期的な視野を持って施策を進めるよう求めた。市は、現地の事業者と連携し、適切な経営支援を行っていく意向を示した。
また、「誰もが暮らしやすいまちの環境づくり」について、小川議員はヘルプマークの普及啓発についても言及した。市は、障がい者への理解を深めるため、職員研修などを行っている事を伝えたが、更なる広がりが求められるとの意見が上がった。