令和3年3月30日、浜田市議会は臨時会議を開催し、工事請負契約の締結について重要な審議を行った。この会議には22名の議員が出席し、コロナ禍に関連する議案を中心に議論が進められた。
会議ではまず、日程第1「会議録署名議員の指名について」が議題となり、議長の指名により道下文男氏と西田清久氏が選出された。
続いて、日程第2「会議の期間の決定について」で、会議は1日とし異議なしと認められた。その後、日程第3「諸般の報告」では、3月の定例会での意見書処理について報告が行われた。特に注目されたのは、飲食店等への支援についての意見書が提出されたことである。
日程第4では、工事請負契約の締結について議長が議題に取り上げた。地域政策部長の岡田泰宏氏が、浜田市高速情報通信基盤整備引込宅内工事に関する契約の概要を説明した。契約金額は2億240万円で、契約相手は株式会社中電工島根統括支社である。
岡田氏はこの工事の目的として、三隅地域から宅内への光ケーブル引込みと必要機器の設置を挙げ、今年度中の工事完了を目指すことを強調した。これに続き、笹田卓議員は、今回の契約が延期された理由について質疑を行った。"一月末の国の交付決定を受けてから本格的に進められるようになった"と大屋一幸政策企画課長が回答した。
また、澁谷幹雄議員は、1月の臨時会議での随意契約と今回の一般競争入札の違いについて質疑し、なぜ今回の案件が定例会議に上程されなかったのか疑問を呈した。大屋課長は、国との調整や、入札の結果を待つ必要があったと述べた。
続く質疑では、議案第48号の入札参加者や落札率についても言及され、入札参加者が1社のみであることに懸念が示される場面もあった。委員長報告では、審査の結果、全会一致で原案可決とされた。
最終的に、議案第48号は満場一致で可決された。市長の久保田章氏は、光回線の住宅への引込み工事が次世代通信環境の整備に寄与すると述べ、市民の生活向上を期待した。新型コロナウイルス対策についても、市民の声を反映させつつ今後の支援策を進めていくとの考えを示した。会議は午前11時52分に散会され、すべての事件が終了した。