令和5年6月22日、浜田市役所において定例議会が開催された。この日は、市民の生活や文化に関する多岐にわたる議題が取り上げられ、市民からの視点が多く反映された内容となった。
最初に上野茂議員が発言し、市民の困りごととして農地維持や交通不便地域に関する問題を提起した。農業従事者の高齢化が進む中、効果的な担い手対策が急務であると強調した。これに対し、久保田章市長は、 "もうかる農業を推進することが農地維持につながる "と述べ、平成26年度から3果樹を振興作物に位置づけていることを説明した。
川神裕司議員は石見神楽の文化財指定に関する課題について質問し、地域存続をかけた人口減少対策の重要性を訴えた。特に少子化対策や若者定住対策が市の最重点施策であることに触れ、それに伴う具体的な施策を求めた。
観光振興に関しては、大谷学議員がコロナ5類移行後の誘客戦略について言及し、浜田市の観光資源を最大限活用するべきだと提案した。市は、"石見神楽や温泉、食を核にした観光振興に力を入れていく "と宣言し、広島方面からの集客に注力する方針を示した。
また、村木勝也議員は、防災情報の取得を容易にするため、市のホームページやメールシステムの利用推進を提案した。特に、気象情報等リンク集の导航が市民の防災意識を高めるために重要であると訴え、早急な対応を求めた。
最後に、村武まゆみ議員が、学校内の安全管理について質疑し、現状の事故報告を確認した。窓からの転落やガラスによる事故が無かったことを知り安堵したものの、教育現場における生徒の安全確保のための取り組みを更に強化するよう呼びかけた。