令和4年12月に開催された浜田市議会での定例会議では、複数の重要課題が議論された。
特に消防団については、沖田真治議員が消防操法大会の参加状況や消防団員の高齢化に悩む市の現状を指摘した。浜田市では過去の大会で消防団員の不足が顕著となっており、市としても対応が必要であるとの認識が強調された。副市長の砂川明氏は、消防団は地域防災の要であり、団員確保に向けて市としても努力を続けると述べた。
次に、岡本正友議員が成年後見制度に関して質問を行った。高齢者人口の増加に伴い、制度の充実が求められており、特に権利擁護の視点に立った支援策が必要であるとの意見が出た。健康福祉部長の猪木迫幸子氏は、成年後見制度の現状や地域共生社会実現に向けた取り組みについて言及した。
さらに牛尾昭議員は、元気の出る水産業振興について言及した。ふるさと納税に占める水産品の重要性が増す中、同議員はその状況を踏まえ、搬出作業や販路開拓に力を入れるべきであると主張した。特に、アンコウのブランド化事業が成功すれば、市全体の発展に寄与するとの期待が寄せられた。
ダムを生かした観光地づくりについても議論の中心となった。浜田市には七つのダムがあり、それらが観光資源として活用されることで地域活性化が図れるとの意見があった。都市建設部長の戸津川美二氏は、ダム周辺の公園やキャンプ場の整備に期待を寄せられ、今後さらに連携を深める意向を示した。