令和5年12月4日、浜田市議会は定例会を開催した。議題には教育や観光、農業振興など多岐にわたる課題が含まれ、特に市政推進に関する議論がクローズアップされた。ただし、今後の人口減少や経済の低迷が懸念される中、具体的な施策が求められている。
16番芦谷英夫議員は、市政の推進体制について質問した。市長の久保田章氏は、マニフェスト大賞優秀賞の受賞を受け、施策の推進に全力を注ぐ意向を示した。特に、職員の能力向上や地域を担う人材育成の重要性を強調し、「人材育成は地方にとって最も重要」と述べた。
次に、教育部門についての質問が続いた。芦谷議員は、高校入学者を増やす施策とその成果について触れた。教育部長の草刈健司氏は、浜田高校や水産高校の入学者数を明らかにし、「市内外からの入学者増が課題である」とし、さらなる魅力化が必要であることを伝えた。
観光推進に関しては、観光交通部長の金城勝朗氏が発言した。近年、美又温泉や旭温泉の全国温泉総選挙の上位入賞が話題に上がり、観光市としての成長が期待されている。しかし、地域資源を生かした持続可能な観光施策が求められていることも重視された。
また、農業振興についても多くの発言があった。農業の振興に向けた具体的な戦略や、有機農業の普及が求められる中、農業法人での取り組みが進められている。特に、若手農業の育成や地域農業の担い手確保が急務であるとした。
市の若者支援ファンド事業についても紹介され、出産や育児を支援する施策の重要性が指摘された。今年度より新たに進められる支援策が少子化の歯止めとなることが期待される。
本日の議会において、教育、観光、農業に関する具体的な施策を中心に議論が交わされた。市民生活に密着した各種施策が今後、浜田市の人口減少問題の解決への道筋を示すことが期待される。