浜田市議会は令和3年4月27日に臨時会議を開き、重要な議案が審議された。特に注目すべきは一般会計補正予算(第3号)であり、これは新型コロナウイルス感染症対策や子育て支援が含まれている。
総務部長の坂田歩氏は、一般会計補正予算の内容として、2億9,810万5,000円の追加を提案したと説明した。補正後の予算総額は382億5,233万1,000円になるという。特に、新生児子育て応援金の支給に関連する予算が注目されている。
議案の質疑では、澁谷幹雄議員がこの新生児子育て応援金の金額設定について質問した。この制度によって第1子と第2子に対して5万円ずつ支給されることになっているが、議員は第3子以降の支援金が30万円のままである点を指摘した。
市長の久保田章市は、3月の定例会議で提案した第3子以降への支援が重要であると強調した。彼は、他市の事例を参考にしつつ、各家庭への支援が必要だとの認識を示した。さらに、市長は制度設計において第1子、第2子への金額設定を5万円としたことが無理のない選択であったと述べた。
新型コロナウイルス対策についても質疑が行われた。西村健議員は、浜田市の施策を他市と比較する資料が必要であると要望した。総務部長は、各自治体が個別に取り組んできたため、情報整理が難しい状況にあることを報告した。
また、令和3年度の水道事業会計補正予算が提案されたが、資料整備不足を理由に一旦撤回された。市長は次回に改めて新しい案を提出する意向を示した。
後に、予算決算委員会において議案第49号が全会一致で可決されたものの、議案第50号は撤回が承認された。市長からは新型コロナ対策のための累積的な施策が重要視されていることが強調され、次回の議会に向けた準備が進められることが示された。
今臨時会議では特に子育て支援策が焦点となり、高齢化や人口減少が進む中で、浜田市における施策の重要性が認識される結果となった。市民へ向けた手厚い施策は、将来の地域の活力を高める鍵となるものと期待されている。