令和5年9月5日に開催された浜田市議会定例会では、各議員からさまざまな問題提起がなされた。
定住促進に関する質問では、20番の西田清久議員が地域おこし協力隊制度に注目し、人材不足の解消を図る方法を探るべきであると述べた。
議長である笹田卓氏によると、浜田市市長の久保田章市は、地域おこし協力隊の受け入れを推進したい意向を表明している。彼は、現在受け入れている7名から12名への増員を目指し、来年度の協力隊の募集を検討していると述べた。また、地域外からの若者移住を促進することを重要視しているという。
次に、奨学金返還支援制度について、18番の佐々木豊治議員は、返還に苦しむ若者を支援する重要性を訴えた。市はすでに浜田市奨学金制度を運営しているが、より多くの市民に知られるような普及施策が必要であると強調した。
また、議員たちは図書館への関心も示し、9番の柳楽真智子議員が図書館活用の充実度について質問。教育部長の草刈健司氏は、小中学校へは毎年新しい図書が配布されているとし、図書館司書の配置も進めていると答えた。しかし、教育の一環として更なる情報提供や授業への活用の必要性も議論された。
一方、子どもたちの命を守る取り組みに関する質疑もあった。7番の村武まゆみ議員は、要保護児童への対応や地域の見守り活動を強調し、保育士など地域支援者の意識を高める必要があるとした。健康福祉部長の猪木迫幸子氏は、地域の見守り活動や情報提供の役割を評価し、啓発活動の重要性を訴えた。
最後に、底引き網漁船の水揚げ状況について市長自らが情報を更新。特に外来船の水揚げを確保するために、市と漁業団体が一体となって活動している様子が語られた。
浜田市の議会では、地域力の向上や市民生活支援策、子どもたちの将来を見据えた取り組みについて更なる充実が求められている。