令和2年9月4日、浜田市役所議場で開催された浜田市議会定例会では様々な議題が取り上げられた。特に重要なテーマとして「学校統合について」と「漁港エリアの活性化」が挙げられた。
まず、学校統合については、牛尾昭議員が審議会の答申内容に疑義を唱え、教育長の石本一夫氏に対して鋭い質問を繰り広げた。牛尾議員は審議会のプロセスにおける透明性の欠如を指摘し、「審議会でどれほど市民の意見が反映されたのか」と問いただした。石本教育長は、教育委員会がしっかり議論の結果を反映したと説明したが、牛尾議員は多くの市民が安心感を持てていない事実を指摘し、さらなる説明を求めた。
続いて漁港エリアの活性化について、牛尾議員は「瀬戸ケ島埋立地において大規模陸上養殖場を計画する考えはないか」と市長に質問。久保田市長は、「水産業の振興は浜田市の重要課題であり、様々な企業との連携を図る意向がある」と述べ、実現に向けた期待を語った。この計画の実現には地域との連携が不可欠であるとの認識が示された。
さらに、災害時の電力確保についても重要な議題となった。特に、柳楽真智子議員が「災害時にも電力供給が行える地域づくりが必要だ」と訴え、具体的な施策の検討を求めた。工事に移る前に必要な設備を整えることが必要であるとされ、例えば移動式太陽光パネルの活用なども検討されるべきだとの見解が示された。
最後に、村武まゆみ議員が「交流の場を持ち続けることが地域活動には欠かせない」と発言し、支援体制の強化を求めた。特にコロナ禍において地域活動が停滞している現状を憂慮し、活動ができる環境を整えることが急務であるとの意見が多かった。今後も浜田市では様々な施策を講じ、魅力ある町づくりを目指していく方針が確認された。