浜田市議会は令和3年6月22日に定例会を開き、個人一般質問を行った。議題には中山間地域の課題や地域福祉、子育て支援策、協働のまちづくりなど多くの内容が挙げられた。
特に注目されたのは、上野 茂議員が中山間地域の福祉サービスの維持について議論したことだ。市長の久保田 章市は、中山間地域の問題が深刻であり、地域福祉の在り方を問われた際に、「飲料水の安定供給や農業振興に今後取り組む」と強調した。さらに、空き家や耕作放棄地の対策を論じ、「中山間地域振興枠として10億円の資金を確保したので、生活支援や地域活性化に資する」と述べた。
村武 まゆみ議員は、今後の子育て支援について質問。特に地域福祉活動におけるまちづくりセンターやコーディネーターの役割を問うた。市長は、「市民全体がまちづくりに参加することが大切で、協働のまちづくりが成功するための基盤には地域のつながりが重要」と発言した。
次に、芦谷 英夫議員は市民の健康を守る施策に関心を示し、介護保険制度についての懸念を表明した。健康福祉部長の猪木迫 幸子氏は、「浜田市は高齢化が進んでおり、特に介護認定者が多い」と説明した。
さらに、田畑 敬二議員は新型コロナウイルスワクチンの集団接種に関し、ワクチン接種の実施状況を確認。市内での接種進度は順調であり、政令指定都市の65歳以上のワクチン接種の進捗状況などを報告した。
最後に、西村 健議員が国保運営の問題を掘り下げ、国民健康保険制度の実態調査について質問した。市は、歳入の減少と被保険者の医療費増大の課題を認識しており、今後の方針についても言及した。