令和3年3月、浜田市議会定例会において、重要な議題が幅広く取り上げられた。
特に注目を集めたのは、上水道の凍結被害に関する報告だ。永見 利久議員は、「寒波の影響で上水道が凍結し、給水制限が行われた。
市としてどのような対応をしているか」と質問した。
上下水道部長の宇津 光氏は、「全市で1,279件の給水管修理が報告され、最大で2,082戸が影響を受けた。現場での迅速な対応を心掛けている」と応じた。
議論には消防救急体制についても言及され、田畑 敬二議員は、前年度の職員増員について「実際に人員の適正化がどれほど実現されているか」と疑問を呈した。消防長の琴野 正義氏は、「増員により出動体制が強化され、専門職による迅速な判断が可能になった」と述べたが、多くの市民が依然として消防サービスの向上を懸念していると強調した。
また、公共交通についても議論が交わされ、地域政策部副部長の邉 寿雄氏は、「地域公共交通再編計画を進めており、特に中山間地域において移動手段を確保することが急務である」と述べた。具体的にはタクシーの意義を挙げ、高齢者や障がい者に欠かせない移動手段であると強調した。
さらに、上水道問題に関連して岡本 正友議員からは、地域での井戸水や集落沢水の問題も指摘された。市民生活部長の斗光 秀基氏は、557世帯が井戸水に依存している実態を指摘し、特に高齢化が進む地域での水資源管理の重要性を訴えた。
最後に、教育機関においても新型コロナウイルス感染症の影響で精神的な支援が求められており、教育長の石本 一夫氏は「学校でのウィズコロナ時代の教育環境を見直す必要があり、教職員の負担軽減を図る計画を進めている」と述べた。
会の最後では、地域住民負担の軽減策や、今後の教育環境の整備にも期待が寄せられた。市民の要望に応える形で、今後も市の施策が充実していくことが求められる。